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Ryzen7 を AMD Ryzen Master でオーバークロック

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前回からの続きになります。Ryzen7 の オーバークロックには下の2つの方法があります。

1.UEFI(≒BIOS)からベースクロック(100MHz)を元に、CPU駆動倍率などを手動で設定
2.OS上からツール(AMD Ryzen Master etc)を使い CPU駆動倍率などを手動で設定し適用

オーバークロックは1.の方法を使うのが一般的です。しかし私の使っている ASRock X370 Fatal1ty Professional Gaming では倍率を固定すると、負荷が低くてもダウンクロックせず、指定したクロックで動作し続けます。結果パフォーマンスと引き換えに無駄に電力を消費することになります。

2.の方法は、OS起動後、AMD Ryzen Master(以下 Ryzen Master)を起動し、このツールを使って CPUやメモリーのクロックや電圧を指定し適用します。1.とは異なりOSの電源オプションをバランスに設定しておくことで、負荷が低い場合はダウンクロックし電力の消費を抑えます。

メインPCで、いつも負荷の高いゲームをしているわけではなく、一番の使用用途はブログの作成です。その他、エミュや仮想環境の実行、ネットサーフィンや音楽・動画の視聴なので、CPUの寿命を考えると普段はダウンクロック機能が働き省電力(エコ)なのが好ましいです。

しかし Ryzen Master では設定できる項目が少ないので、必然的に1.と2.の両方を使用してメインPCの環境を最適化することになります。

今、定格動作より引き上げている項目は下の2点です。

1.CPUのクロック  ※ 定格 3.4GHz → 最大 4.0GHz
2.メモリのクロック ※ 定格 2400MHz → 2933MHz

メモリについては、頻繁に設定を変更するものではないので、UEFI で 2933MHz に固定しています。CPUについては作業によってクロックを切り替えたいので Ryzen Master を使用しています。

まずは、メモリのオーバークロックについてお話します。

使用しているメモリの型番は下の通りです。
・Crucial Technology DDR4-SDRAM 16GBx2枚(CT2K16G4DFD824A)
※ ネイティブで2400MHzに対応、レイテンシ CL17-17-17-39-1T、駆動電圧 1.20v

Ryzen7は、その構造上メモリのクロックがシステム全体の性能に大きく影響します。ゲームよっては、2133MHzのメモリを2933MHzに交換するだけで、10%以上性能が向上することもあるようです。

どのマザーボードでも、初期の UEFI では、メモリのオーバークロックは難しかったようで、マザーボードとメモリの相性問題は、おみくじだと言われていました。しかし最近の UEFI では、その辺りの最適化が進みオーバークロックメモリでなくても、ある程度オーバークロックが可能なようです。

自分の使用しているメモリの限界値は下の通りでした。設定は UEFI で行っています。
・クロック 2933MHz、レイテンシ CL18-17-17-37-1T、駆動電圧 1.31v

これ以上、メモリのクロックを上げたり、レイテンシを詰めたりするとシステムが起動しません。定格が 2400MHzであることを考えるとよく伸びた方だと思います。Ryzen7の対応メモリは 2666MHz までなので、 2933MHzで動作させるにあたり、次の電圧も変更しました。
・メモリVTT 0.650v → 0.700v ・ VDDCR SOC 0.850v → 1.000v

この2つを昇圧しておかないと、システム全体の動作がモッサリします。

次に、CPUのオーバークロックについて見ていきます。

Ryzen Master は、4つのプロファイルを保存できるので下の4つの設定を切り替えて使っています。

1.3.2GHz Vcore 1.100v(省電力仕様)


2.3.5GHz Vcore 1.250v(定格仕様)


3.3.8GHz Vcore 1.375v(オーバークロック仕様1)


4.4.0GHz Vcore 1.4125v(オーバークロック仕様2)


これに合わせて OSの電源オプションを任意に変更することで柔軟にシステムを運用しています。
電源オプションを簡単に変更する方法は 今更ながら Corei7 4930K を購入 そして オーバークロック の記事をご参照ください。Ryzen7 1700X の定格は 3.4GHz+100MHz なので、これだけオーバークロックできれば大満足です。普段はエコ仕様で運用したいと思います ☆⌒d(*^ー゚) グッド

※ この記事は Ryzen7 1700X および DDR4-SDRAMが、上記の仕様で動作することを保証するものではありません。オーバークロックは自己責任でお願い致します。

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